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◆レイラ様より頂きました◆
「彼女」
適当な事を言う男には落ちない方がいい、
現にアタシはそんな適当な事を言う男に落とされ、３０を過ぎても独身状態に陥っている。でも相手の男は収入もいいし、何より誰が見ても自慢の彼氏ではある。不満なんか言ってられない・・それでも同棲してもう２年は経つ・・「私一筋？」と思いっきり自慢したい所だが、家に帰らない間は何処かで羽を伸ばしているだろう・・でもそれを「許せない！」なんて言ってる様じゃ彼の女は務まらない。
その彼は人気ロックバンドのベース。モデルのアタシは１９の時からこの世界に入り、彼と知り合った。アタシよりも背が低く、３５のハズなのに２０代にしか見えない位の童顔。でもルックスとは裏腹に何処か冷めてる所に惚れてその結果が未だに同居の身だ。でも悪い生活ではない、あの可愛らしい顔が帰ってくる！っていうのは今でも感動的だし（笑）ただ、最近不可解な事があった。
「tetsuさぁ、アタシにウエディングドレス着せる気ない？」
まぁこの話題はいつもの事だ。」
「またその話かい、いつでもええやろ？」
「tetsu、アンタは音楽業界で生きてるから色んな意味で時間は止まってるかもしれないけど、アタシにとっちゃ時間は限られてんの。いつまでウエディングドレスが似合う体でいられるかもわかんない訳よ！」
「そこはモデルなんやから自分で何とかせぇや。」
「あのね〜モデルの寿命は短いの！人気があれば、女優デビューも夢じゃないけど落ちれば落ちる程撮影時間は短くなるしいずれ消されるの！」
「そんなん俺に言われてもな〜・・。ていうか何で女ってそう結婚、結婚っていうん？せんでもこうやって一緒にいとったら文句ないやろ？」
適当な男だ・・・好きだけど。
「女は幸せの称号が欲しいの！称号無しにこのまま人生歩いてたら負け犬と一緒なの！」
「別に俺はそんな称号いらんし」
「アンタは男だからわかんないのよ！」
って漫才みたいな会話を続けてた時たまたまある雑誌が目に入った。それは昔のラルクが出ていたものでtetsuもhydeさんも髪が長い時だ。
「ねぇ、このドレスいいじゃない！」
「は？」
「hydeさんが着てるこの白いドレス！」
「へ？それがどうしたん？」
ドレスとはいってもちゃんと下にズボンは履いてるが。
「これアタシウエディングドレスにするよ！十分綺麗だし、シンプルで！ラルクのリーダーの妻だからこれを着るってのはどうよ！？」
自信満々に言うとtetsuは腹を抱えて笑い出した。
「ぶっ・・ぶははははははっ！！」
「な、何がおかしいの！」
「アホか、お前。あれはドレス素材がいいんやなくてhydeが綺麗なんや。」
皆さん、どうよ！？この台詞！！腹立つけど、カッコ良過ぎじゃない！？言われてみたいって思わない！？
「やっぱりそうだ！hydeさんとデキてんだ！」
「はぁ？」
「今の台詞は明らかそうでしょ！？この前だって言ってたじゃん！「俺はアイツの歌でないとベース弾けん」って！！何そのお前じゃないとダメ発言は！？アタシには言わないじゃない！」
「何で俺がお前の歌でベース弾かなあかんねん・・」
「そういう事じゃないって！もう何でそこでボケるかな〜！あーまさか恋敵が男だなんて・・・。よりによってhydeさん、勝ち目ないし・・。」
「何でそうなんねん、お前は。俺がホモとでも言いたいんか。まぁ例え女でもアイツはごめんやけどな。」
「嘘付き！！さっき綺麗だって言ってたじゃん！！」
「まぁ顔は確かに好みやけど・・。」
「お人形さんみたいやし」と付け足したtetsu。これで何もないって言える！？
イヤ、今までねアタシはtetsuが女と遊ぼうがキャバクラ行こうが全然構わなかったの。ミュージシャン足るものアタシだけじゃ性欲満たされなのは当たり前じゃん、特に男は。
正直アタシも一時期ホストにハマッた時期もあったし。でもさぁ、やっぱマジになられるのは悔しいよ！だってhydeさんだよ、相手は！あんな綺麗だったら男同士でも全然イケそうじゃない！？しかもtetsuが相手だと絵になるし・・・いかん、また想像してしまった。そしてそのアタシの妄想と決着を付ける事になる事件にアタシは招待されたのだった・・。
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◆COMMENT◆
またまたレイラさんから頂いてしまいました！
今度はテツハイちっくなお話です。
彼女視点で書かれています。
「ドレス素材がいいんやなくてhydeが綺麗なんや。」て事も無げに言うtetsu兄がえらい素敵です。
自分ではこういった形の話は書いたことないし、（書けないので；）とても新鮮でした。
近々続きも送って下さるとのことなので、楽しみに待っております！
レイラさん、本当に有り難うございました！
またこれからも宜しくお願いします！
2005.05.13
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