◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆
【わんこな君】
「hydeく〜ん。」
TV局の廊下の端から、ちょっと高めの甘えた声が耳に入って来た。
すぐに誰だか分かったけど、今日の俺はちょっとご機嫌斜めやねん。
だから返事なんてしてやらない。
「hyde、呼んでるで。」
「ええねん、ほっとけば。」
kenちゃんと楽屋に向かって歩きながら、素っ気なく言う。
「何かあったん?アイツと。」
「浮気しよってん。」
「はぁ?そりゃないやろ?あんだけお前に惚れまくってるのに。
・・ほら、返事してやんないから、落ち込んでるで。」
kenちゃんがアイツの方をチラッと見ながら「可哀相に」って顔で言った。
ちょっと気になり俺も同じようにアイツを見ると、確かにシュンってなってて、まるで飼い主に怒
られたワンコのようになってた。・・・う〜ん、可愛い・・・。
思わず駆け寄って、撫で撫でしてまいそうになる。
「hydeく〜ん、待ってよ〜。」
俺と目が合った瞬間、yasuはニカァーって笑顔になって、俺の立っている場所までダッシュして
きた。ほんまにこいつはワンコやなぁ。
Kenちゃんは「リハまで時間あるし、よう話し合いし。あんまイジメたあかんで。」と一人楽屋に向
かった。
「あ、あのぉ、hydeくん?何で怒ってるん?」
情けない顔でyasuは俺の顔色を伺う。こんな所も犬や。
「浮気もん!」
俺はそう一言言ってプンとして見せると、yasuは慌てたように
「う、浮気なんてしてへんです。」
と叫ぶように否定した。オイオイ、ここTV局の廊下やで。
思わず、yasuの口を手で押さえる。
「あ、あほぉ。お前場所考えろ。」
行き交う人が少し不思議そうに俺たちを見てた。
「ご、ごめんなさい・・・でもほんまに俺、浮気なんて。」
「嘘吐き。昨日youちゃんと抱きおうてるん見たんやで。」
「ハ、hydeくん昨日俺んち来てくれたん?」
「行ったらリビングでお前とyouちゃんが抱き合ってた。」
「ハ、hydeくん・・・ちょっと屋上行かへん?」
俺の返事も聞かずに、俺の腕を掴んで屋上へと向かう。
屋上への扉を開くと、まだ日も高く、冬なのに凄く暖かな日差しが俺とyasuに降り注いでいた。
何かもう春なんやろうか、気持ちええ。
「あのね、hydeくん。ほんまにyouちゃんとは何でもないねん。」
「抱き合って何しててん。」
「あのね・・・。」
yasuはちょっと言いにくそうな顔をした。
「youちゃんな失恋したらしいて、そのぉ・・慰めててん。」
「そ、そうなん?」
何やぁ、俺アホみたいやん、一晩中ムカムカして眠れもせんかったのに。
「ごめんね、hydeくん・・・あのぉ誤解説けました?」
「誤解したんは謝る。でも抱き合ういうんは、どうかと思うねん。」
我ながら素直ちゃうなぁ〜、メッチャ安心してるくせに。
Yasuから瞳を反らして空を仰ぎみると、真っ青な空がそこにはあって、悩んでた事が馬鹿みた
いに思えてきた。
「hydeくん、好き。俺はhydeくんしか愛してへんから。」
俺の背後からyasuがフンワリと腕を伸ばしてきて、俺は彼の腕の中に収まった。
Yasuの腕の中が大好き、あったかくて、凄く安心する。
愛されてるなぁって感じる瞬間。
「ほんまにhydeくんだけやから。・・・ねぇhydeくんは?」
「何が?」
「hydeくん俺いじめて楽しい?」
yasuの情けない声に笑ってしまう。ほんま可愛いやっちゃなぁ。
こんなとこも大好きや。
でも今日は言ってなんてやらへん。
俺を不安にさせた罰や。わんこは躾が大事やからな。
「yasu、今日夜空いてる?」
「えっ、あ、あのぉ今日はちょっと・・・。」
俺の誘いを断るなんて、ええ度胸してんな。理由はなんやねん。
「何か約束?」
「そ、そのぉ、youちゃんと飲む約束してて・・・。」
またyouちゃんかい!
そりゃ約束したもんは仕方ないけど、ほんまコイツって俺怒らせるんに関しては世界一やなぁ。
「もうyasuなんて知らん。」
俺はyasuの腕を抜け、アッカンベーをして楽屋に戻っていく。
もう、当分yasuなんて無視や、フン!
「hydeく〜ん」とあの馬鹿の悲痛な叫びが聞こえたけど、無視無視。
ちっとは反省せえ。
もう当分口聞いたらんねん。
だって、今度、口聞いた時にはまたワンコみたいに尻尾振って喜んでくれるやろ?
俺、yasuのワンコみたいなとこが大好きやねん。
まあ、今回のシカトは一週間に設定してやろう。
Yasu、次に話す時には、いっぱい尻尾振って、いっぱい笑顔見せてな。
end.
◆COMMENT◆
TAKARAさんから頂いた、甘々ヤスハイ小説ですv
かっ、可愛いーーーーーvv
いやぁ、なんなんでしょう、この可愛い子ちゃんズは!!
受けのhyさん差し置いて、一生懸命なyasuくんがえらい可愛いですv(悦)
でも意地悪しちゃう小悪魔なhyちゃんもえらい可愛いvv(悦再来)
hydeさんの行動に慌てるyasuくんが、ヤスハイを象徴していて凄く素敵ですv(愛)
TAKARAさん、とても素敵なヤスハイをありがとうございましたー!
この素敵な作品読んで、ヤスハイ好きーが増えてくれたら良いなぁ・・・と期待してます。
私もこの萌えを糧に頑張ります!
そしてこれからも、TAKARAさん宅のヤスハイ二人に多大なる期待をv
これからも頑張って頂きたいですv本当にありがとうございました!
2005.03.24
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