◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆
「trick or treat!」
「trick or treat!」
俺が仕事から帰って来たら、玄関先に可愛い可愛い『悪魔』がいた。
思わず驚いて、「わぁっ」っと声をあげると、『悪魔』くんは満足そうにニコニコと笑っている。
「どうしたんですか?まだハロウィンには早いやないですか?」
「ふふ、今度のライヴでこの格好しよう思うて。どう?似合う?」
似合うもなにも、メッチャ可愛い悪魔で・・・。
角と尻尾と羽根・・・こ、これでライヴするんすか?
「だ、ダメっす。こんな格好してライヴなんてっ!!」
「何で?似合わへん?結構良い感じや思うたのになぁ〜。」
hydeくんは小首を傾げながら、玄関に取り付けてある姿見にポーズを付けながらその姿を映している。
や、ヤバイ鼻血出そう。
「似合い過ぎるからダメなんです。ライバル増やすん止めて下さい。」
俺は鏡の前でまだポーズをとってるhydeくんの手を引いて部屋に入る。
「hydeくん、もっとそのぉ普通の格好してライヴして下さい。」
「普通?結構普通や思うけど・・・じゃあ、こないだのライヴでしたみたいな軍服は?」
俺は飲みかけていたペットボトルの水を吹き出し掛けた。
「yasu、汚いなぁ〜。」
「ハ、hydeくん、俺おちょくって楽しんでません?」
絶対そうや、そうに決まってる。
あの軍服は絶対絶対あかん!!
あのライヴでどんだけ俺がドキドキして心配してたか、この人絶対分かって言うてる。
「yasuは心配性やな。」
hydeくんは俺の座ってる側に寄ってきて、ちょこんと俺の膝に座った。
「だって、仮装しなくてもメッチャ可愛いのに、それ以上可愛い姿他のヤツに見せたくないねんもん。」
少し膨れて言うと、hydeくんは"ちゅっ"て俺の頬にキスをしてくれた。
「yasu、俺はお前のもんやろ?心配せんでも他のヤツなんかに着いて行ったりせえへんから。」
あ〜、マジ鼻血出そう。
完全に悪魔に魅せられ、ぼーっとしてる俺にhydeくんは、ぎゅっと抱きついて耳元で「trick or treat!」と甘く囁いた。
「お菓子今持ってませんよ。」
「じゃあ、悪戯してまうで。」
「え?」
hydeくんは、俺をソファに押し倒し、そして・・・・。
後は内緒!
こんなHな悪戯なら幾らでも大歓迎。
まぁ、最後は俺がhydeくんに悪戯してたようなもんやけど。
「hydeくん、仮装考え直して下さいね。」
「え〜、どうしようかなぁ〜。」
「hydeく〜ん・・・。」
泣きそうな俺を見て、hydeくんは「分かったから泣くな。」と諦めてくれた様子。
それでも心配だった俺は、ライヴ当日、hydeくんに内緒でライヴを見に行った・・・ら・・・。
「あーーー、hydeくんの嘘吐き〜。」
ライヴの歓声の中、俺の悲痛な叫びはかき消されたのである(クスン)。
もっと過激になってるやん!
END
◆COMMENT◆
TAKARAさん宅でフリー小説として置かれていたものを頂いてまいりました。
ヤスハイですよー!ニヤニヤニヤニヤ!(ニヤけすぎ)
あくまでもhyさんペースなヤスハイがえらい愛おしいです。
駄目だー!この二人可愛いー!
TAKARAさんの書くヤスハイ、むちゃ好きです!愛してます。(え)
TAKARAさん、お持ち帰り許可本当に有り難うございましたー!!
2005.11.13