◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆


「 ノリじゃないキスを 」


Hydeくんにキスして貰った。
頑張ってお強請りして良かった。
Hydeくんの唇の感触が今でも頬に残っててドキドキする。
Hydeくんにとっては、ライヴでのノリに過ぎないキス、
でも俺にとっては・・・・一生忘れられないキス。

「yasu、あんがとな。ごめんな急にライヴ出ろなんて言うて。」
ライヴの打ち上げ中、hydeくんが会場の端の方で飲んでた俺の方に来てくれて、隣に腰を降ろした。
「い、いえ、こちらこそ、すっごくいい勉強になりました。やっぱhydeくんのライヴは凄いなぁって。」
「yasuは可愛いな。」
めちゃめちゃ綺麗な可愛いご機嫌な顔を見せながら、hydeくんは俺の頭をポンポンと軽く叩く。
俺なんかよりずっと可愛い人に可愛いと言われても・・・。
「hydeくん・・・あ、あの・・・。」
「何?」
「ちょ、ちょっといいですか?」
「へ?」
俺はhydeくんの腕を引き、打ち上げ会場に隣接しているバルコニーに出た。
Hydeくんは不思議そうな顔をしながら、それでも大人しく俺について来てくれた。
外はもう秋を通り越してすっかり冬のような肌寒さで、一瞬ブルっと体が震えるほど。
それでも空気は澄んでいて、酒で熱くなっていた体には気持ちいい。 「どないしてん?」
「hydeくん、俺・・・ずっと、その・・・好きやねん。」
「?」
俺の決死の告白にhydeくんは、よく意味が分からないといったような顔をした。
いつか言おうってずっと思ってた。
今回、もし俺のお強請りにhydeくんが答えてくれたら言おうって・・・。
「せやから・・・hydeくんの事、好きやねん。」
「俺もyasuの事好きやで。」
そんな事何を今更って顔をするhydeくん。
全く俺の好きの意味を理解してへんなって分かった俺は深い溜息をついた。
「何溜息なんてついてんねん。」
「だって・・・。」
「だってなんやねん。」
「hydeくん、俺の好きの意味全然理解してへんやろ?」
「?」
キョトンとした顔を見せ、俺を見つめるhydeくん。
俺はもう一度大きく溜息をついた。
やっぱ・・・分かってへんわ、この人。
「変なヤツ。」
hydeくんは呆れたようにそう言うと、クルリと向きを変え会場へ帰ろうとした。
咄嗟にそれを阻止しようとhydeくんの細い手首を掴む。
「hydeくん、俺の好きって言うてるんは、愛してるっていう事なんです。」
必死にそれだけ伝え、俺は彼の腕を掴んだ手を放した。
そんな俺をhydeくんは振り向き、「せやから俺も好きや言うてるやん。」
え?
固まってる俺の唇に何やら暖かなものが触れた。
それがhydeくんの唇やって分かるまで、随分な時間が掛かったような気がする。
え?
「yasu、何固まってんねん。俺がキスしたってるいうんに。」
「あ、あの・・・これって・・・。」
「まだ分からんのかい!鈍すぎやで、yasu。」
hydeくんは、呆れたように俺を見つめ、ゆっくりと俺の首に両腕を回して来た。
「hydeくん?」
「キスしてや、yasu。」
「え?」
「ライヴのノリのキスやない、ちゃんとしたキスして。」
hydeくんは少し照れたような、少し切ない顔で小さく囁いた。
こ、これって・・・。
俺は真っ直ぐ俺を見つめるhydeくんの瞳に吸い寄せられるように、その可愛い唇にゆっくりと自分の唇を重ねた 。
柔らかくて、温かいその感触に動悸が速まっていく。
俺、今hydeくんとキスしてる?
いつの間にか重なっただけのキスは、深いキスへと変化していく。
Hydeくんの舌を必死で絡め取り味わう。
少しアルコールの味がするその舌に酔わされていく。
長い口付けが終わり、俺はゆっくりとhydeくんの顔を見ると、瞳は上気の色を見せていた。
「は、hydeくん、俺・・・。」
「yasu、一緒に帰ろうな打ち上げ終わったら。」
「え?は、はい。」
hydeくんはニッコリ笑って、会場に帰ってしまった。
俺は暫くその場に立ち尽くし、hydeくんと触れた唇に意識を持って行かれていた。
滅茶苦茶柔らかくて、気持ちの良い唇やったな〜。
まだ夢を見てるみたいな感覚から抜け出せへんけど、これは夢やないんやな。
Hydeくんがまさか俺を好きや言うてくれるなんて・・・。

なんか今日は奇跡ばかり起こってる。
初めてhydeくんと同じステージに立ち、お強請りキスに答えてもらって・・・。
そしてまさか・・・・・・・好きやなんて。
い、一緒に帰ろうって・・・。
な、何妙な期待してんねん、俺。
こ、ここはゆっくりじっくり育まなあかん!
が、我慢、我慢や俺!
折角hydeくんが好き言うてくれたのに、急いだらあかんで。

打ち上げの最中俺は心ココに非ずな状態で、瞳は愛しい人をおっていた。
はぁぁ、やっぱり綺麗やなぁ。
たまに視線が合うと、hydeくんは照れたような笑顔で微笑んでくれる。
あぁ、やっぱり夢やない。
俺すっごくだらしない顔してるって自分で分かる。
そんな俺を胡散臭そうにスタッフや共演者が見ていた事など全く気付くこともなかった。
ええねん、幸せなんやから!!



 END




◆COMMENT◆

TAKARAさんから誕生日祝いに頂きました。

きゃーーーーvvv
甘甘ヤスハイです。もうむちゃくちゃ大好物ですよ。
大好物過ぎておかわりですよーーー!!(←図々しいな!/笑)
可愛いーよー、二人ともむちゃくちゃ可愛いー!
hyさんにチューされて呆然としてるyasuさんが目に浮かびますね。
もう容易くそんな情景が想像できますよ!TAKARAさんっ!!!
やっぱりhyちゃん主導権な感じが好きです。
でも、目線があって照れたように笑うとか・・・もーーー!!!(悶)
計算してるんですか?ていうぐらいめら可愛い。
そらyasuさんもニヤニヤしますわ(笑)

そんなヤスハイ読んで私もニヤニヤしますわ(笑)
嗚呼・・・自分ほんま幸せもんや。(感涙)
TAKARAさん、私めの為にこのような素敵なヤスハイ有難うございました!
VIVA!マイバースデー!!(笑)


2005.11.16



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