◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆


「trick or treat!」


「trick or treat!」

インターホンが鳴り、部屋のドアを開けるとそこには、メッチャ笑顔の『悪魔』が居た。

「なんちゅう格好してんねん。」
「格好ええやろ〜」

『悪魔』に扮した俺の可愛い恋人は、妙にハイテンション。
勝手知ったる俺の部屋にドカドカと上がり込み、リビングのソファに腰を降ろす『悪魔』
さすが、『悪魔』だけあって態度もでかい。

「一体どうしてん、そんな格好で。」
「今度のライヴの衣装の打ち合わせしてたんやけど、自分でも上出来や思うたから、てっちゃんに見せてやろう思うてん!!」

ライヴ?
ああ、ハロウィンのか。
Hyde去年くらいから用意してたからなぁ、気合い入ってんやな。

「どう?似合う?」
「うん、メッチャ可愛いで。」
「可愛い?格好いいの間違いやろ?」

ちょっと不機嫌な顔をする姫にビールを渡し、ちゅっとおでこにキス。

まぁ、格好良くなくはないけど、hydeがすることは全部可愛く見えんねんもん、しゃあないやん。

「hydeってコスプレ好きやねぇ。」
「コスプレ言うな!これは仮装や。」

完全に拗ね拗ねモード突入のhydeがえらい可愛い。

「そんな拗ねんなや、hydeこっちおいで。」

「イヤ、てっちゃんがくればええやん。」

ハハ、めっちゃ拗ねてる。

俺は正面のソファでビールを飲みながら拗ねてるhydeの横に移動し、手にしている缶ビールを取り上げる。

「ごめんて、機嫌直してな。」

膨れたままのhydeの顔を自分の方に向け、ゆっくりとその可愛い唇にキスをする。

「てっちゃん、ライヴ見にきてくれる?」

「出来るだけ行くようにするから、頑張ってな。」
「うん、てっちゃん横におらんと不安やけど、頑張るから、絶対見に来てな。」

甘えたように俺の胸に顔を埋めhydeは言う。
その背中を優しく撫でながら、「ステージの上のhydeは格好ええから、俺の前では可愛いhydeでおってな。」と囁く。
そんな俺のお願いに小さく頷くhydeが愛おしい。
拗ね拗ねモードは何とか終わったらしい。

「ねぇ、hyde、trick or treat!」

「え?」

大きな瞳を大きく見開き俺の顔を上目遣いで見つめるhyde。
喰ってまいたくなるんやなぁ〜、可愛いて。

「お菓子くれなきゃ、悪戯するで。」

ニヤッと笑いhydeの首筋に顔を埋める俺に「あるでお菓子、はい。」とhydeがジーンズのポケットからアメを一粒取り出した。

「お菓子あげたんやから悪戯はなしな。」
「え〜、ちょ、ちょっとhydeぉぉ。」

hydeは俺の腕から抜け出し、「風呂借りるな、俺明日早いから風呂入ったら寝る。」と言い捨てバスルームに向かった。

しまった、まだ拗ね拗ねモードやったみたいや。



「てっちゃん来てくれたんやね。」
「ハ、hydeその仮装・・・。」
「格好ええやろう〜。」

hydeの格好はこの間の『悪魔』やなく、可愛い可愛い天使様・・・。

「う、うん格好いいで。」

俺の言葉にご機嫌なhyde、今日は拗ねさせる訳にはいかへんからな。

「hyde、今日はそのまま帰っておいでな。」

待ってるで、この間のおあずけの仕返しはしっかりさせて貰うからな。
俺の言葉にご機嫌な笑顔で「うん」とhydeは返事をしてくれた。



 END




◆COMMENT◆

TAKARAさん宅でフリー小説として置かれていたものを頂いてまいりました。

テツハイヴァージョンです!

てっちゃんもhyさんのご機嫌取りな感じですが(笑)
それでもやっぱり、てっちゃんに懐いてるhydeが可愛い〜!
やっぱりこの二人、甘甘似合いますな・・・v

TAKARAさん、お持ち帰り許可本当に有り難うございましたー!!


2005.11.13



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