◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆
「kiss・kiss・kiss」
「てぇっちゃん。おっはよぅ。」
いつもクールなhydeが今日はやけにテンション高めで俺の腕に絡みついてきた。
今日も可愛さ全開やなぁ〜なんて考えながら、それでも仕事場やから態度は至って普通なふり。
「おはよう。どないしてん?今日は朝からご機嫌やなぁ。」
「だって、てっちゃんに会えてんもん。」
「?この頃毎日会ってるやん。」
毎日仕事で会って、おとついなんかは一緒に夜を過ごしたのに、それでも俺に会えるんがそないに嬉しいん?
これってメッチャ愛されてるいうんやない?
Hydeは絡めた腕を放そうとはせず、さっきからずっと俺にくっついてる。
嬉しいんやけど、もうそろそろ他のメンバーやスタッフもくるから。
「hyde、一応俺らの関係内緒なんやから、あんまりくっついてるとまずい思うねん。」
「イヤっ。もっとくっついてたい。」
何やろう今日のhydeはえらい甘えたやなぁ。何かあったんやろうか?
「hyde、どないしてん?」
空いてる方の手でhydeの柔らかな綺麗な髪を梳くように撫でると、彼はまるで子猫のように頬を俺の腕に擦りつける。
可愛い仕草に思わず抱きしめたいっていう欲望が襲ってくるのを、かろうじて押さえた。
「てっちゃぁん、好き?」
「え?」
「せやからぁ、俺の事好き?」
「好きやけど?・・・ほんま今日はhydeどないしたん?」
普段そないな事聞くこともないのに・・・。
「あんな、今日何の日か覚えてる?」
「今日?」
何かあったかなぁ?何の日やった?
「ふふ、やっぱ覚えてへんね。」
hydeは楽しそうに、そしてちょっと誇らしげな顔で俺を上目使いで見つめる。
そんな顔せんといてぇや、マジにやばいから。
Hydeの表情に欲情して、ソワソワしている俺に彼はゆっくり言葉を掛ける。
「今日はぁ、てっちゃんが俺を初めて口説いて来た日やろ?」
「え?」
「14年前に、君が必要やねん。って言ってくれた日。」
そ、そうなん?よう覚えてるなぁなんて感心して、そして嬉しくなった。
そんな昔の、本人すら覚えてない(口説いたのはもちろん覚えてるけど)事を普段ボケボケのhydeが覚えていてくれてるなんて、感動やわぁ。
そう思った瞬間、hydeを自分の胸の中に納めるように抱きしめていた。
初めて会った時から惚れてたんや。気持ち伝えたんはつい最近なんやけど。
歌だけやない、hydeそのものに興味があった。
そんな不思議な気持ちが恋やって気付いたのは、何年も経ってからやったけど。
初めてhydeを見つけたあの日、俺を今までに感じた事のないような衝撃が襲ったんを今でもはっきり覚えてる。
綺麗・・・そんな言葉が陳腐に聞こえるほどのhydeの美しさに目を奪われ、そしてその歌声に運命を感じた。
男やったって事に若干のショックも受けたけど、やっと見つけたって、そう思ったんや。
「てっちゃん、みんな来ちゃうよ。」
「かまへん!」
「うん。」
hydeは俺の背中に腕を回し、ギュッと抱きしめ返してくれた。
「ありがとう、hyde。」
「?」
「覚えててくれて、ごめんな忘れてて。」
「覚えてたんは、俺の恋が始まった日やから、普通は覚えてへんて。」
「え?」
hydeは嬉しそうに俺に抱きつきながら、俺を見上げて、とっても可愛く笑ってくれた。
「俺な、ずっとてっちゃんに惚れててんで、初めて声掛けてくれた時から・・一目惚れって言うんかなぁ?せやから、告白してもらった時めっちゃ嬉しかったんやで、自分からは言えへんかったから。」
hydeの可愛い笑顔に引き込まれるように、自然に唇を塞いでいた。
こんなとこ人に見られたらなんてドキドキもしたけど、どうしてもキスしたかった。
上手く言葉に出来ない思いを込めたキスをhydeはしっかりと受け止めてくれた。
〈hyde好きやで・・・ずっと一緒やから〉
Fin.
◆COMMENT◆
TAKARAさんから頂いてしまいました。
テツハイディストの皆さん、TAKARAさんの書かれたテツハイですよー!!
TAKARAさんの初テツハイです!
そんな記念すべき第一作目を頂いてしまいましたー!
もう初とは思えないぐらい素敵にテツハイのツボをついてます。
甘えたhyさんがえらい可愛いですvv
hyさんを想うテツ兄も凄く素敵vv
やっぱりテツハイは甘甘が似合いますねv
テツハイ嵌って頂けてるようで、テツハイ好きー増えて凄く嬉しいです。
そしてTAKARAさんのテツハイで、また新たなテツハイディストが増える予感v
素敵な循環ですねぇ〜(^^*(悦)
是非次回作も楽しみにしてます!
TAKARAさん、毎回有り難うございます!(愛)
2005.06.12