◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆
「HONEY」
「てっちゃんなんて嫌い。」
歌番組の収録待ちの時間、楽屋に二人きりになった瞬間hydeが呟くように言った。
え?え?えーーーっ?
な、何で急に、き、嫌いって・・・。
俺何かhydeが怒るような事したんか?
必死に記憶を辿るも心当たりなど、ありはしない。
あまりの事に絶句してしまった俺にhydeは追い打ちを掛けるように
「もう俺なんかおらんでもええんやろ?別れようや。」
なんて衝撃発言。
「ちょ、ちょう待ち!どういう事やねん。俺hydeが怒るような事した覚えないで。Hydeがおらんでええなんて思った事もない、っていうか、おって貰わんと困る。」
hydeの座っているメーク用の椅子の前に屈み込み、下からhydeのキレイな顔を覗き込み、していたサングラスをそっと外す・・・hydeの目は真っ赤になっていて、随分泣いたんやろうって事がすぐに分かった。
俺のせい?
そう思うと苦しくなってくる。
理由は分からないけど、自分がhydeを不安にさせてるって事は事実なんや。
「てっちゃん・・・西川くんと・・仲良くな・・・。」
はぁぁぁ?
Hydeは今にも泣き出しそうな顔で呟く。
「hyde?」
「昨日、西川くんに偶然おうたんや、そしたら・・・てっちゃんと・・寝たって・・・。」
「はぁぁぁ?」
一体どういう事やねん。寝た?俺が?西川くんと?・・・いつやねん!
・・・・も、もしかして・・・あの日の事かぁ?
「hyde、それ勘違いや思うんやけど。」
「勘違い?」
「寝たんは寝たんや、でもそれ意味ちゃう。」
「???」
「ほんまに一緒の布団で寝ただけなんやで。」
俺の言葉にhydeはキョトンとした顔をしている。
「こないだ、俺んちに西川君が泊まりに来たんやけど、引っ越したばっかりで布団なかったから、しょうがなく俺のベッドで一緒に寝てん。」
「え?そ、そうなん?」
「うん。」
hydeは何となく釈然としない顔をしている。
西川君は一体hydeにどんな言い方してん。
絶対おもしろがってるんや。あのヤロー。
「hyde信じてや、西川くんhydeと俺が付き合ってるん知ってるから、ちょっとからかったんや思うねん。」
俺は座ってるhydeを覗き込む体制のまま、頭を撫でながら出来るだけ穏やかに言う。
Hydeはまだ少し疑っているんだろう、凄く不安そうに俺の目を見つめている。
ほんま西川くん勘弁してぇや。
「信じれへん?」
「し、信じてええん?」
「俺がhydeに嘘付いたことある?」
hydeは首を横に振り、「ない。」と言ってくれた。
ほんまに普段はたいがいの事に動じんのに、俺の事に限っては凄く敏感に反応するhydeが凄く可愛く愛おしい。
「ごめんな、不安にしてもうて。」
「・・・ううん・・・俺もごめんなさい、嫌いやなんて言うて。・・・ほんまは・・そのぉ・・・大好き。」
「hyde・・・。」
感動してもうて、俺はhydeをそっと抱き寄せていた。
Hydeを大事にしたい、そう再確認。
いつもは好きなんて言葉くれる事なんてないから、少し不安だったんや。
「お、俺な・・不安やった・・・。いつ、てっちゃんから別れてくれって言われるやろうって・・・。西川くんは俺と違って可愛いし、キレイやし・・・おしゃべりおもろいし・・。てっちゃん凄く気に入ってるから・・・。」
hydeは俺の胸に顔を埋めながら本当に不安そうに呟く。
確かに西川君は可愛いし、キレイな人やけど、hydeだって充分っていうか、それ以上に可愛いしキレイなのに、どうしてこんなにも自信ないんやろう。
合う人合う人みんなhydeを見てうっとりしてるんに・・・。
「hydeのが全然可愛いし、キレイやって俺は思ってるで。それに俺はおしゃべりおもろいヤツは友人だけでええねん。恋人はしゃべらんでも、口べたでも一緒にいてるだけで癒されるhydeみたいな子んが好みやねん。」
「ほ、ほんま?」
hydeは俺の胸に埋めていた顔をそっと上げ、大きな瞳を更に大きくしながら必死に聞いてくる。
ほんま可愛いなぁ。
こんな可愛い恋人放せるわけないって何でhydeは分からんのやろうか?
己を知らなすぎる。
「ほんま、hydeは俺の理想の恋人なんやから、もっと自信持ってや。誰よりもキレイで可愛いんやから。俺が必死で口説いたんは今までにhydeしかおらへんねんで。」
「・・・うん。」
恥ずかしそうな顔で、それでもhydeは俺から目を反らす事なく頷いた。
その顔があまりに可愛くて、俺は吸い寄せられるように彼のキレイな唇にキスをした。
「好きやで、ほんまにhydeが好きや。せやから、もう別れようなんて言わんでな、俺心臓止まるか思うてもうたわ。」
「うん、てっちゃんごめんな。」
「でも、ヤキモチ妬かれるも、たまにはええな。Hydeに愛されてるんやなぁって思えて。」
「・・・俺はイヤ。ほんまにほんまに悲しかったんやからな。」
hydeは少し頬を膨らまし拗ねた。
「ご、ごめんて。」
「そ、そもそも、てっちゃんが西川くんと仲良しアピールし過ぎやねん。」
「そうかなぁ?」
「そうやもん、絶対俺への嫌がらせやもん。」
hydeは完璧に拗ね拗ねモードに突入してもうた。
こうなったらもう何言うてもダメなんや。
だから俺は、hydeをきつく抱きしめ、何も言えないように自分の胸に閉じこめた。
少し苦しそうにするhyde、でも力を緩めず、抱きしめ続ける。
少しは分かるやろう、俺の気持ちの大きさを。っていうか、いい加減分かって欲しい、何年も何年もhydeを思 っていた俺の気持ちを。
ほんま鈍いんやから。
「hyde、めっちゃ愛してるから。」
「・・・お、俺も。」
ほんまたまにはhydeにヤキモチ妬かすんもええな。
また西川くんに頼んでみようかな。
END
◆COMMENT◆
TAKARAさんから頂きましたテツハイ小説です!
h y d e が 可 愛 い ! ! ! ! !(何)
ヤキモチhyちゃんが、凄く可愛いです。
てっちゃん、hyさん悲しませたらいけませんよ〜。
いや、でもヤキモチ妬くhyさんも可愛いので、たまには・・・(笑)
ああでも本当、謝るhyさんとか・・・めら可愛いです。(T-T)
良いなぁ、良いなぁ、こんなテツハイ書けたらいいなぁ。
やっぱり甘甘テツハイ良いですね。
TAKARAさんのテツハイ読めるようになって、私は本当にほくほくです。(^^*
これからも素敵なテツハイ読める事に大期待です。
TAKARAさん、お持ち帰り許可本当に有り難うございましたー!!
2005.08.23