◆「the sun where it was hungry」 TAKARA様より頂きました◆
「trick or treat!」（ガクハイバージョン）
「trick or treat!」
朝の日差しが差し込むhydeの部屋で久々の熱い夜を過ごし、惰眠を貪っていた僕の耳に突然飛び込んで来た、可愛らしい舌足らずな声。
trick or treat!・・・お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ！・・・？
ゆっくりと目を開け人の気配のする方に目を向ける・・・・と。
「がっちゃん、trick or treat!」
頭に角を付け、悪魔の尻尾を付けたhydeが立っていた。
驚いて欲しくてこんなに朝早くから仮装したんだろうけど・・・。
「hyde可愛いね。」
僕はhydeの腕を引き、唇にキス。
「もう、驚いて欲しかったんに〜。」
少し膨れた顔をして、ベッドサイドに腰掛けるhydeを背中から抱きしめる。
あっ、羽根まで付けてたんだ。凝ってるなぁ〜。
「充分驚いたよ。Hydeの可愛さにね。」
「う〜ん、こんな仮装やなくて、もっと過激な格好するんやった。」
「充分凝ってるじゃない。夕べあんなに激しかったのに、早起きして頑張ったね☆」
hydeの頭を撫で撫でしながら、付けている角をちょんちょんと触る。
結構しっかりしてるんだ、この角。
「がっちゃん、バカにしてるやろ！！」
「そんな事ないよ、hydeってやっぱり可愛いなぁ〜って思ってたよ。
すっごく悪魔の格好似合うし、こんな悪魔くんなら、今すぐ頂きたいくらい。」
言うが早いか、僕はhydeをベッドに押し倒した。
本当、こんな格好似合う子なんてそうはいない。
欲情しちゃう位可愛くて、色っぽいんだもん。
「もう、朝から何考えてんねん。どいてや、がっちゃん。」
「え〜、いいじゃないたまには。」
「良くない。」
hydeは僕を押しのけ、ベッドから飛び降りる。
まぁ、本気で襲うつもりはなかったけど、そう冷静に言われるとちょっと悔しいな。
「hyde、trick or treat!」
「はぁ？俺お菓子なんて持ってへんよ。」
hydeは不思議そうに僕を見つめる。
キョトンとした顔が本当にキュート。
僕はベッドを降り、hydeに近づきそっと唇に指を這わせ、出来る限り色っぽい声で囁く。
「持ってるじゃない、ここにとっておきのお菓子。」
「・・・・気障っ。」
「そう？」
ニッコリと笑顔を見せ、少し頬を染めた悪魔くんの唇を塞ぐ。
さっきの軽いキスとは違う、深い深いキスにhydeの体から力が抜け、立っていられなくなったみたいで、彼は僕に支えられてる状態。
それでも、僕は口付けを解いてあげず、hydeの唇を貪る。
だって、本当に美味しい、甘いお菓子みたいに美味しいんだよ。
甘いモノは嫌いだけど、こんなお菓子なら幾らでも食べたいじゃない？
「ぅふ〜ぅん。」
hydeが堪らず、吐息を漏らす。
フフ、そろそろ解放してあげようかな。
ゆっくりと唇を放し、それと同時に少し腕の力を抜くと、hydeは床にペタンと座り込んでしまった。
息を荒げ、瞳は上気したhydeは本当に綺麗で・・・。
そんな瞳で下から僕を見上げるんだもん、反則。
「がっちゃんのアホぉ〜、朝から何てキスかましてくれんねん。」
「フフ、感じちゃった？っていうか腰抜けちゃってる？」
「う、うっさいねん。悪魔に悪戯してると罰あたんねんからな！！」
「楽しみにしてるよ、どんな罰なのか。」
僕はハハハと笑って、シャワーを浴びに部屋を出た。
そんな僕にhydeは何やら怒鳴ってたけど、気にもとめなかった。
「オイ、ガク聞いたか？」
「何を？」
「こないだのhydeさんが出たハロウィンライヴ凄かったらしいで。」
「え？」
「すっげ〜綺麗な女装やったって。見に行った奴ら、もうメロメロになったってさ。
打ち上げもそのままの格好だったって。お持ち帰りされてないか？誰かに。」
な、何？どういう事？hyde、何考えて・・・・・ま、まさか、こ、これが罰？
僕がライヴ見に行けないの分かってて、僕以外にそんな格好晒すなんて・・・・良い度胸してるじゃない、hyde。
フフフフ・・・お仕置き決定！！
僕の不敵な笑いにYOUは思いっきり引いてしまっていたけど、関係ない！
さぁ、どうしてやろう。
Hyde、覚悟して待っててよ。
END
◆COMMENT◆
TAKARAさん宅でフリー小説として置かれていたものを頂いてまいりました。
フリーなんて･･･即お持ち帰り許可ですよ！(笑)
３部作のうちのガクハイバージョンです。
がっちゃんとか「お菓子くれないと悪戯しちゃうぞ」と言った所で、「いいよ。その変わり僕も悪戯するけどね（にっこり）」とか言ってhyさん押し倒してそうですよね。(笑)
TAKARAさん、お持ち帰り許可本当に有り難うございましたー！！
2005.11.13